Q:売却活動の進捗はどのように報告されますか?
不動産売却活動の進捗報告はどのように行われる?売主様が知っておくべきこと 不動産の売却活動は、多くの場合、お客様と不動産会社の二人三脚で進められます。 お客様の大切な資産を預かる立場として、不動産会社には売却活動の状況を適切に報告する義務があります。 しかし、「具体的にどのような内容が、どのくらいの頻度で報告されるの?」と疑問に感じる売主様もいらっしゃるかもしれません。 結論として、売却活動の進捗報告の方法や頻度は、お客様が不動産会社と締結する「媒介契約」の種類によって異なります。 報告内容には、物件への問い合わせ状況、内覧の実施状況、買い手からの具体的な反応などが含まれ、売主様はこれらの情報に基づいて次の戦略を検討することができます。 テライズホームでは、媒介契約の種類にかかわらず、お客様が安心して売却活動を進められるよう、透明性の高い情報共有と丁寧な進捗報告を徹底しています。 媒介契約の種類と報告義務 不動産売却を不動産会社に依頼する際に締結する媒介契約には、主に「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の3種類があり、それぞれ報告義務の有無や頻度が異なります。 1. 専属専任媒介契約の場合:最も手厚い報告 専属専任媒介契約は、特定の1社にのみ売却活動を依頼する契約で、売主様ご自身が買い手を見つける「自己発見取引」は禁止されています。 この契約では、不動産会社に最も重い報告義務が課せられます。 報告頻度: 1週間に1回以上(7日に1回以上) 報告方法: 原則として文書または電子メールによる報告が義務付けられています。 口頭での報告も併用されることが多いですが、書面での記録が残る形で行われるのが基本です。 2. 専任媒介契約の場合:定期的な報告が義務 専任媒介契約も、特定の1社にのみ売却活動を依頼する契約ですが、売主様ご自身が買い手を見つける「自己発見取引」は認められています。 報告義務は専属専任媒介契約に次いで手厚いです。 報告頻度: 2週間に1回以上(14日に1回以上) 報告方法: 原則として文書または電子メールによる報告が義務付けられています。 3. 一般媒介契約の場合:報告義務はなし(ただし、実務上は行われることが多い) 一般媒介契約は、複数の不動産会社に同時に売却活動を依頼できる契約です。 この契約には、法律上の明確な報告義務は課せられていません。 報告頻度: 法律上の義務はなし。 報告方法: 法律上の定めはありませんが、多くの不動産会社は売却活動の進捗を売主様に定期的に報告します。 これは、報告することで売主様との信頼関係を構築し、今後の売却活動をスムーズに進めるためです。 報告の頻度や方法は、不動産会社や担当者によって異なります。 (※上記の情報は、2025年7月時点の宅地建物取引業法に基づいています。) 報告される具体的な内容とは? 媒介契約の種類によって頻度は異なりますが、売却活動の進捗報告には主に以下のような内容が含まれます。 1. 広告活動の実施状況 不動産会社は、お客様の物件をより多くの買い手候補に知ってもらうために、様々な広告活動を行います。 報告では、これらの活動状況が伝えられます。 インターネット広告: どの不動産ポータルサイト(例:SUUMO、HOME'S、アットホームなど)に掲載されているか。 掲載開始日、掲載されている写真や情報に間違いがないか。 物件ページの閲覧数や「お気に入り」登録数などのアクセス状況(データとして提供される場合もあります)。 レインズへの登録状況: 指定流通機構「レインズ(REINS)」にいつ登録されたか。 レインズを通じて他の不動産会社からの問い合わせがあったかどうか。 現地広告: 物件周辺に看板やのぼりを設置したか。 物件の周辺地域にチラシを配布したか。 その他: 自社ウェブサイトやSNSでの情報発信状況。 不動産会社の顧客リストへの紹介状況。 2. 問い合わせ・反響状況 実際に物件に興味を持った買い手からの問い合わせ状況は、売却活動の「体温」とも言える重要な情報です。 問い合わせ件数: 電話やメールでの問い合わせが何件あったか。 問い合わせ内容: 買い手がどのような点に興味を持っているか、どのような質問があったか(例:「リフォーム履歴は?」「駐車場はありますか?」など)。 買い手の属性: 家族構成、資金計画、購入希望時期など、買い手の具体的な情報(個人が特定できない範囲で)。 3. 内覧(見学)の実施状況 実際に物件を見学したいという「内覧希望者」が現れた場合は、その詳細が報告されます。内覧は成約に最も近い活動の一つです。 内覧件数: 何組の買い手が内覧したか。 内覧日時: いつ内覧が行われたか。 買い手の反応・評価: 内覧後の具体的な感想(例:「日当たりが良いが、収納が少ない」「水回りはきれいだが、壁紙が気になる」など)。 物件に対して肯定的な意見、懸念点、改善点など。 価格に対する反応や、値下げ交渉の意向の有無。 購入申込の有無: 内覧後に購入の申し込みがあったかどうか、あればその条件(希望価格、引き渡し時期など)の詳細。 4. 価格戦略に関する提案 売却活動の進捗や市場の反応を踏まえ、価格戦略に関する提案が行われることもあります。 価格見直しの提案: 一定期間問い合わせがない場合や、買い手からの反応が芳しくない場合に、価格の調整を提案されることがあります。 理由と根拠: 提案の際には、市場のトレンド、競合物件の状況、買い手からの具体的な反応などを根拠として提示されます。 5. その他の活動報告 上記以外にも、以下のような活動が報告されることがあります。 物件に関する法的調査の進捗: 境界確定測量の状況、都市計画上の規制調査など。 近隣への聞き込み調査: 周辺環境に関する情報収集など。 報告頻度と方法の重要性 売却活動の進捗報告は、売主様が売却の状況を把握し、次の意思決定を行う上で非常に重要です。 報告頻度が高いことのメリット 安心感: 状況がリアルタイムで伝わることで、売主様は「今、どのような活動がされているのか」「なぜ売れないのか」といった不安を軽減できます。 迅速な意思決定: 買い手からの具体的な反応や市場の変化に、タイムリーに対応し、価格の見直しや戦略変更などを素早く判断できます。 信頼関係の構築: 定期的で透明性の高い報告は、不動産会社と売主様との間の信頼関係を深めます。 報告方法の多様化とコミュニケーション 最近では、電話や書面だけでなく、メール、LINE、チャットツールなど、様々な方法で進捗報告が行われることがあります。 書面での報告: 専任媒介契約や専属専任媒介契約では義務付けられていますが、売却活動の記録として非常に重要です。 電話での報告: 迅速な情報伝達や、細かなニュアンスを伝えるのに適しています。 メール/LINE: 手軽に連絡が取れ、記録も残るため、多くの不動産会社が活用しています。写真や資料の共有もしやすいです。 売主様は、ご自身が最も受け取りやすい方法や、希望する報告頻度について、契約前に不動産会社としっかり話し合っておくことをお勧めします。 テライズホームのきめ細やかな進捗報告と売却サポート テライズホームでは、お客様の大切な不動産売却を成功に導くため、媒介契約の種類にかかわらず、きめ細やかな進捗報告と密なコミュニケーションを徹底しています。 1. 契約の種類に応じた適切な報告頻度と方法 専属専任媒介契約・専任媒介契約: 法令で定められた頻度(専属専任:毎週、専任:2週に1回)はもちろん、お客様のご希望に応じて、それ以上の頻度でのご連絡も可能です。 文書または電子メールによる詳細な報告と合わせて、電話やオンラインでの打ち合わせも積極的に活用し、疑問点をその場で解消できるよう努めます。 一般媒介契約: 法律上の義務はありませんが、お客様との信頼関係を重視し、定期的な活動報告(例:月に1回、または問い合わせ・内覧があった都度)を行います。 これにより、お客様は複数の不動産会社に依頼している中でも、当社の活動状況を明確に把握できます。 2. 具体的なデータに基づいた報告内容 単なる活動報告に留まらず、具体的なデータや買い手からの生の声をお伝えします。 ポータルサイトのアクセス解析データ: 物件ページの閲覧数、問い合わせ数、お気に入り登録数など、数字で活動状況を可視化します。 内覧時の詳細なフィードバック: 買い手からの感想や懸念点を細かくヒアリングし、今後の売却戦略に活かします。 市場のトレンド分析: 京都・左京区に特化した地域密着型不動産として、最新の市場データ(※2025年7月時点の住宅ローン金利動向、地域別の取引事例、競合物件の価格帯など)を基に、売却戦略への影響を分かりやすくご説明します。 3. 進捗報告からの戦略提案 報告は「結果の共有」だけでなく、「今後の戦略立案」の場でもあります。 報告内容に基づいて、売却価格の見直しや、物件の魅力を高めるための改善提案を行います。 お客様のライフプランやご希望に合わせた柔軟な提案を行い、売却の成功に向けて最適な道筋を共に考えます。 4. 専門家ネットワークによる安心サポート 売却活動中に法的な問題や税金に関する疑問が生じた場合でも、ご安心ください。 テライズホームでは、提携の税理士や司法書士と連携し、専門的なアドバイスをワンストップで提供いたします。 進捗報告の場で、これらの専門家からの意見を交えながらご説明することも可能です。 まとめ:透明性の高い進捗報告が売却成功の鍵 不動産売却活動の進捗報告は、売主様が売却の現状を把握し、適切な判断を下すために不可欠な要素です。 媒介契約の種類によって報告義務の頻度は異なりますが、最も大切なのは、不動産会社がお客様に対して誠実に、そして具体的に活動状況を報告し、密なコミュニケーションを築くことです。 テライズホームは、お客様の大切な不動産を扱うプロとして、法令遵守はもちろんのこと、お客様の不安や疑問を解消するための透明性の高い情報共有を徹底しています。 売却活動の各段階で、どのような情報が必要かをお客様と共に考え、最適な方法でご報告させていただきます。 「今、自分の物件がどうなっているのか分からない」「本当にきちんと活動してくれているのか不安」といったお悩みをお持ちであれば、ぜひ一度テライズホームにご相談ください。 お客様が納得し、安心して売却を進められるよう、私たちテライズホームが全力でサポートいたします。