Q: 契約までに準備すべき資金は?
不動産購入に際して、物件価格だけでなく、契約を進めるために必要なその他の費用も含めた「準備資金」をしっかり把握しておくことが大切です。 物件選びから契約、そして引き渡しまで、さまざまな支出が発生します。 事前にこれらの費用を準備しておくことで、スムーズに契約を進め、将来の生活設計も安心して行えるようになります。 本記事では、不動産購入において契約前に準備すべき資金について、各種費用を具体的にご紹介します。 1. 物件価格の支払い まず、最も基本的で最も重要な費用は、物件の購入価格です。 これは、売主と合意した価格で契約を結ぶ際に支払う金額であり、購入資金の中心となります。 価格は不動産市場の動向、物件の種類(新築・中古)、立地、間取り、築年数などによって大きく異なります。 物件価格(本体価格): 物件購入におけるメインの支払い項目。 支払いは、契約時に一部(手付金)を支払い、残りをローンなどで支払うことが一般的です。 この価格については、住宅ローンの審査を通過していることが前提になります。 金利や返済計画を事前に確認しておき、月々の支払い負担がどの程度になるかを計算しておくことが重要です。 2. 手付金 契約時に支払う手付金は、物件価格の一部を先に支払うものです。 この手付金は、通常、物件価格の1〜2割程度が一般的です。 手付金: 不動産売買契約の締結時に支払う金額。 契約が成立することで支払い義務が確定します。 手付金の役割: 売買契約の証として支払い、万が一契約が破棄された場合には、手付金が返還されるか、または売主に没収される場合があります。 手付金は、契約締結後にすぐに支払う必要があり、住宅ローンを利用する場合でも、その一部を先に支払う形となります。 手付金が高額になることもあるので、事前に資金計画を立てておくことが大切です。 3. 仲介手数料 もし不動産会社を通じて物件を購入する場合、仲介手数料が発生します。 この手数料は、不動産業者に対して支払うもので、物件の価格に応じて決まります。 仲介手数料: 法律で定められた範囲内で、不動産の売買価格の3%+6万円(税別)が上限となります。 例えば、物件価格が3000万円の場合、仲介手数料はおおよそ96万円(3000万円×3%+6万円)となります。 この費用は、物件の契約時に支払う場合もあれば、引き渡し時に支払うこともあります。 物件の購入費用に加算されるため、資金計画の中でこれも考慮しておく必要があります。 4. 印紙税 不動産売買契約を結ぶ際に、印紙税が必要です。 これは契約書に対して課税されるもので、契約金額に応じて金額が決まります。 印紙税の金額は、契約書に記載された金額が基準となります。 印紙税: 契約書に必要な印紙代として支払います。 物件価格に応じて、数千円から数万円の費用が発生します。 たとえば、1000万円以上5000万円以下の物件の場合、印紙税は2万円となります。 印紙税は、契約後すぐに支払う必要があります。 あらかじめ契約書に記載された金額を確認し、印紙税額を把握しておきましょう。 5. 住宅ローン手数料 住宅ローンを利用する場合、金融機関に対してローン手数料が発生することがあります。 この手数料は、金融機関によって異なりますが、事前に確認しておきましょう。 ローン事務手数料: 金融機関がローンを提供する際に発生する手数料です。 一般的には、数万円程度の費用がかかります。 保証料: 住宅ローンを借りる際に、保証会社を利用する場合に支払う保証料もあります。 保証料の有無や金額は金融機関によって異なるため、事前に確認が必要です。 6. 登記費用 不動産の購入に伴い、登記費用も発生します。 購入した物件の所有権移転登記や、住宅ローンを利用する場合はその設定登記が必要です。 所有権移転登記: 物件の所有権を正式に自分のものとして登記するための費用です。 抵当権設定登記: 住宅ローンを利用する場合、金融機関に対して担保権を設定する登記費用もかかります。 登記費用は、司法書士に依頼する場合の報酬と、登録免許税などを含めて、数万円から十数万円程度になります。 7. 引っ越し費用 契約が無事に成立し、引き渡しを受ける際には、引っ越し費用が発生します。これも計画的に準備しておくべき費用の一つです。 引っ越し費用: 荷物の運搬、梱包、家具の設置などにかかる費用です。 距離や荷物の量によって変動しますが、平均的には数万円から十数万円となることが多いです。 8. その他の諸費用 その他、物件によって発生する費用もあります。 例えば、リフォーム費用や、売主による設備の修理、清掃代などです。 また、引き渡し前に発生する光熱費の清算も必要な場合があります。 リフォーム費用: 中古住宅の場合、購入後にリフォームを行うことがあります。 リフォーム費用は、内容や規模によって異なりますが、数十万円以上かかることが一般的です。 まとめ 不動産購入には、物件価格だけでなくさまざまな費用が発生します。 これらの費用を事前に把握し、準備しておくことが、契約をスムーズに進めるために非常に重要です。 物件購入に関する資金計画は、購入金額だけでなく、手数料や税金、ローン費用などを含めて、総合的に考える必要があります。 テライズホームでは、購入者がしっかりと資金計画を立て、安心して契約を進められるよう、しっかりとサポートを行っています。 質問があれば、どんな些細なことでも気軽にご相談ください。