Q:申し込み後にキャンセルはできる?
A:原則としてキャンセルは可能ですが、タイミングや状況により「ペナルティ」が発生する場合もあります。 物件購入の申し込み(買付申込書の提出)は、契約の前段階であり、法的な拘束力は基本的にありません。 そのため、申込後であってもキャンセルは可能です。 ただし、売主との信頼関係や不動産会社とのやり取り、そしてその後の契約段階に移っていたかどうかによって、状況は変わってきます。 本記事では、不動産購入時の「申し込み〜契約」までの流れと、どのタイミングでキャンセルが可能なのか、注意点や具体的な事例を交えて詳しく解説します。 不動産購入における「申し込み」とは? ● 買付申込書とは? 不動産購入を希望する際に提出する「買付申込書」は、購入意思を表すための書面です。 これは「この価格でこの物件を買いたい」という意志を売主に伝えるためのものですが、法的な契約ではありません。 よって、この段階ではキャンセルしても違約金などの請求は通常ありません。 キャンセルが可能なタイミングとその影響 1. 【買付申込書提出直後】 → キャンセル可能(ペナルティなし) 買付申込書を提出した直後であれば、基本的にキャンセルに対する罰則はありません。 気持ちが変わった場合や、他の物件に目移りした場合も、この段階であれば柔軟に対応できます。 ただし注意点: 売主側に与える印象が悪くなり、再度申し込んでも断られることがある。 不動産会社もスケジュール調整や交渉準備を進めているため、誠実な対応が求められます。 2. 【重要事項説明の後・契約直前】 → キャンセルは可能だが、信頼問題に発展しやすい 宅地建物取引士による「重要事項説明」を受けた後は、売買契約直前の段階にあたります。 この時点でもまだ契約書にはサインしていないため、法的な義務は発生していませんが、キャンセルは慎重に。 このタイミングでのキャンセルが与える影響: 売主にとっては「契約直前に断られた」として大きな損失となる可能性がある。 不動産会社も契約準備を進めており、以後の信頼関係に響く。 将来的に同じ会社から物件紹介を受けづらくなることも。 3. 【売買契約締結後】 → キャンセルはできるが「違約金」が発生する場合がほとんど 売買契約書に署名・押印し、手付金を支払った後にキャンセルする場合は、手付解除という制度を使うことになります。 ● 手付解除とは? 買主側がキャンセルする場合:「支払った手付金を放棄する」ことで解除が可能。 売主側がキャンセルする場合:「手付金の倍額を支払う」ことで解除可能。 ※ただし、契約書の条項によっては、手付金放棄だけでは済まず、損害賠償請求を受ける可能性もあります。 キャンセルを検討する際のポイント キャンセルは感情だけで決めるのではなく、冷静に判断することが重要です。 以下のような要素を総合的に確認しましょう。 ● 資金計画に無理がないか 住宅ローンの審査結果が希望条件と異なる場合 諸費用(仲介手数料、登記費用、火災保険など)が想定より多かった場合 ● 家族やパートナーとの意思確認 意見が食い違っていたが無理に申し込んでしまった ライフプランに合わない物件と気づいた など ● 他にもっと適した物件が見つかった 条件が似ていて、価格が抑えられた物件に出会った 周辺環境を再確認したところ懸念点が出てきた テライズホームが大切にしている「事前相談」の重要性 私たちテライズホームでは、契約前の段階であっても、お客様が「納得して前に進めるかどうか」を第一に考えています。 例えば: 契約前に不安がある場合は、何度でも打ち合わせ・ご相談可能です。 「この段階でキャンセルしたらどうなる?」といった不安も、専門スタッフが丁寧にご説明いたします。 無理な購入を勧めることは決してありません。 よくある質問とその回答 Q:申し込み時に支払うお金はありますか? → 一般的には、買付申込時に費用は発生しません。ただし、一部の物件で「申込金」を預かるケースがあります。その場合も、キャンセル時に返金されることがほとんどです。 Q:住宅ローン審査に落ちた場合もキャンセル扱い? → 住宅ローン特約付きの売買契約であれば、ローン審査に通らなかった場合には契約自体が無効になります。違約金は発生しません。 Q:契約当日にキャンセルしたら? → 契約書に署名・押印し、手付金の授受があれば正式な契約です。その後のキャンセルは手付金放棄、または損害賠償となる可能性があります。契約前の最終確認をしっかりと行いましょう。 まとめ:申し込み後のキャンセルは「可能」だが慎重に 申し込みは「契約」ではないため、基本的にはキャンセル可能。 タイミングによっては、売主や不動産会社との信頼関係に影響する。 売買契約後のキャンセルにはペナルティ(手付金放棄等)が伴う。 迷った時は早めに相談を。テライズホームでは安心して判断できるサポートを行います。 不安な気持ちをそのままにせず、まずはご相談ください。 後悔のない住まい選びのために、テライズホームが全力でお手伝いします。