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左京区の秋を照らす紅の絶景:永観堂ライトアップ&夜間特別拝観で感じる“もみじの京都”の心

京都・左京区。秋になるとこの地が一年で最も美しく輝く場所へと変わる――その中心にあるのが「もみじの永観堂」として名高い永観堂禅林寺です。 古来より“秋は永観堂”と称されるほど、京都屈指の紅葉の名所として知られるこの寺院では、2025年も11月15日(土)から12月10日(水)までの期間、ライトアップ&夜間特別拝観が実施されます。 夜の帳が降りる頃、境内を包む約3000本の紅葉が照らし出され、池や建物に映し出されるその光景は、まさに“光と自然の調和”と呼ぶにふさわしい美しさです。 ■所在地とアクセス 永観堂は、京都市左京区永観堂町48に位置し、観光地としても非常にアクセスの良い立地です。 市バス5系統「南禅寺・永観堂道」停留所より徒歩約5分 地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩約15分 周辺には有料駐車場(南禅寺周辺など)もありますが、混雑が予想されるため公共交通機関の利用が推奨されています。 紅葉シーズンには夜間拝観専用の案内板や臨時係員も配置され、初めて訪れる方でも安心して散策できます。 ■施設の概要とライトアップの見どころ 永観堂は、貞観5年(863年)に清和天皇の勅許により創建された由緒ある寺院で、正式名称は「禅林寺」。かつては真言密教の修行道場として栄え、現在は浄土宗西山禅林寺派の総本山です。 「永観堂」という通称は、7代目住職・永観(ようかん)が貧困や病に苦しむ人々のために医療や福祉の支援を行い、その慈悲の精神が後世に伝わったことに由来します。 ライトアップでは、境内の中心を流れる放生池(ほうじょういけ)を取り囲むように色づくカエデやイチョウが照らされ、水面に映り込む“逆さ紅葉”が訪れる人々を魅了。 さらに、高台にそびえる多宝塔からは、夜空と紅葉のコントラストが織りなす壮大な光景が望めます。 本堂の阿弥陀堂には、顔を左に向けた「みかえり阿弥陀」像が安置されており、柔らかい光に包まれたその姿は心に深く響きます。 拝観の途中で聞こえる鐘の音や足音までもが、静寂の中で特別な時間を演出してくれるでしょう。 ■利用方法・料金・拝観時間 夜間特別拝観は、17:30〜20:30(受付終了)/21:00閉門。拝観料は例年大人1,000円前後(中学生以上)で、小学生以下は無料。昼間の拝観とは異なり、夜間は庭園内のみの公開となります。 混雑を避けたい場合は、平日または19時以降の入場がおすすめです。チケットは現地受付のほか、オンライン事前購入も可能で、スムーズな入場ができます。 ■設備とサービス 永観堂では、拝観者の快適さに配慮した設備も整っています。 境内各所に足元照明と案内標識を設置し、安全に散策可能。 冷え込みの強い夜には、境内入口付近で温かいお茶の販売あり。 多言語対応のパンフレット(英・中・韓)を用意し、海外観光客にも優しい運営。 バリアフリー対応エリアも一部整備されており、高齢者や車椅子利用者でも安心して紅葉を楽しめます。 ■利用者の感想・口コミ 訪れた人々からは、感動と静寂の声が多く寄せられています。 「ライトアップされた紅葉がまるで炎のよう。水面に映る“逆さ紅葉”には息をのみました。」(40代女性・京都市内) 「昼間よりも人が落ち着いていて、ゆっくり観賞できました。みかえり阿弥陀様の優しいお顔に癒されます。」(30代男性・観光客) 「子どもと一緒に行きましたが、スタッフの方が丁寧に案内してくれて安心でした。夜の静けさとライトの美しさに感動。」(50代女性・家族連れ) 紅葉の美しさはもちろんのこと、「スタッフの心遣い」や「参拝の静けさ」に魅力を感じたという声が多く、地域に根差した温かみのある運営がうかがえます。 ■地域との連携・社会貢献 永観堂では、左京区の地域イベントとの連携にも積極的です。周辺で行われる岡崎紅葉フェスタや京都市環境フェアでは、寺院が環境保全や文化継承をテーマにした講話を実施。 ライトアップに使用される照明も、省エネ型LEDを採用し、自然との共生を意識した演出となっています。 また、地域の学生ボランティアや住民との清掃活動も定期的に行われており、「観光地でありながら地域に開かれた寺」として、地元住民からの信頼も厚いです。 ■周辺環境とおすすめスポット 永観堂周辺には、南禅寺や哲学の道、若王子神社など、紅葉と歴史を感じられる名所が点在。 特に、哲学の道を経由して永観堂に至るルートは、静寂と自然美を満喫できる人気の散策コースです。 拝観の前後には、南禅寺近くの老舗湯豆腐店やカフェに立ち寄り、秋の京都の味覚も堪能できます。 ■まとめ:左京区が誇る“心を照らす紅葉の夜” 永観堂のライトアップ&夜間特別拝観は、単なる観光イベントではなく、訪れる人々の心を静かに照らす「癒しと感動の体験」です。 灯りに包まれた庭園、池に映る紅葉、そして阿弥陀様の穏やかな微笑み——それらすべてが、忙しい日常を忘れさせてくれます。 この秋、左京区の夜を歩きながら、永観堂の光に心を委ねてみませんか。 そこには、千年以上受け継がれてきた“京都のやさしさ”が、静かに息づいています。

京都市左京区、11月イベント情報のお知らせ
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