不動産仲介業者の選び方は? ― 実績よりも「人」で選ぶという考え方
「どの不動産会社に相談すればいいんだろう?」 不動産の売却や購入を考え始めたとき、まず悩むのが仲介業者の選び方です。 テレビCMでよく見る大手、地元に根ざした小規模会社、口コミ評価が高いところ…。 選択肢が多くなるほど、かえって迷ってしまいますよね。 私自身、不動産の仕事に携わって20年以上になりますが、多くのお客様から「どこに頼んだら安心できるのか」というご相談を受けてきました。 そしてそのたびに、必ずお伝えしていることがあります。 それは―― 不動産会社を選ぶとき、最も大切なのは“人”、つまり担当者との相性です。 今回は、「失敗しない仲介業者の選び方」について、私自身の経験をもとにお話ししたいと思います。 実績や会社の規模よりも、まず見るべきこと もちろん、不動産会社の実績や知名度もひとつの目安になります。 「年間○○件の成約」や「地域で30年の実績」など、会社としての安心感が伝わってくる数字は確かに魅力的です。 ただし注意したいのは、それらは“会社全体の実績”であり、あなたの担当になる人の実績ではないという点です。 同じ会社でも、ベテラン営業と新人営業では、提案力も対応力も大きく異なります。 また、全国規模の不動産会社が、あなたの地域にどれほど詳しいかも見極めるポイントです。 地元の細かな事情に精通しているかどうか、これは特に売却時に大きな差が出る部分です。 「人で選ぶ」が大切な理由 どんなに立派な会社でも、対応してくれるのは“人”です。 そして不動産の取引は、金額も大きく、手続きも複雑で、場合によっては数ヶ月にわたる長い付き合いになります。 ですから、担当者との信頼関係が築けるかどうかが、満足できる取引になるかどうかの分かれ道になります。 たとえば以前、こんなことがありました。 ある売主さまが、全国展開の大手不動産会社に売却を依頼していました。 けれども、なかなか反響が来ず、数ヶ月が過ぎても何の報告もなし。 ようやく担当者に連絡してみると、「すみません、少しバタバタしていまして…」というあいまいな返答。 最終的に弊社にご相談いただき、販売戦略を見直し、早期に成約に至ったのですが、 この売主さまは「最初から“人”で選んでおけばよかった」とおっしゃっていました。 信頼できる営業マンを見極める5つの質問 では、信頼できる営業マンとはどんな人でしょうか? 実際に会ったときに、以下のポイントを意識してみてください。 無理な営業をしてこないか? 「今すぐ専任で契約を」などと急がせる人は要注意です。 本当に誠実な営業マンは、お客様のペースを尊重します。 メリット・デメリットを正直に伝えてくれるか? 物件や価格に関して、いいことばかりを並べるのではなく、リスクや注意点も話してくれる人は信頼できます。 専門用語をかみ砕いて説明してくれるか? 不動産は専門用語が多い世界です。 難しい言葉をやさしく説明できるかどうかは、経験値と気遣いの証です。 連絡がスムーズで、丁寧か? レスポンスの早さや文面の丁寧さは、信頼できる人の共通点です。 些細なやりとりにも誠実さが出ます。 第一印象に安心感があるか? 表情、声のトーン、身だしなみ…感覚的な部分ですが、「この人なら大丈夫そう」と感じられるかは大事な要素です。 最後に:人を信じて任せられるかがカギ 仲介業者選びは、「この会社なら安心」というより、「この人になら任せたい」と思えるかどうかが、何よりも大切です。 もちろん、会社としての体制や情報力も必要です。 ですが、実際にやり取りを重ね、悩みや希望を共有するのは担当の営業マンです。 あなたに寄り添い、しっかりと対応してくれる人かどうか。 その判断が、結果的に「良い取引ができた」と思える経験につながるはずです。 【テライズホームより】 私たちテライズホームでは、京都・左京区を中心に、地域に根ざした不動産仲介を行っております。 売却・購入ともに、まずはじっくりとお話をうかがい、「この人なら」と感じていただける関係を大切にしています。 不動産に関する不安や疑問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。 あなたにとって納得できる選択となるよう、全力でサポートさせていただきます。