【左京区の地域情報|暮らしの実例】出町柳から徒歩圏内、鴨川デルタが庭代わり
朝の光が、出町柳の街をやさしく起こすころ。 家の扉を開けると、すぐそこに鴨川の気配がある。 まだ人の少ない時間帯、鴨川沿いをゆっくりジョギングするのが、わが家の一日の合図だ。 川面を渡る風はひんやりとして、比叡山の稜線が少しずつ輪郭を持ちはじめる。 その景色を見ていると、今日もいい一日になりそうだと、理由もなく思える。 走り終えて戻ると、子どもたちはもう起きている。 朝食のテーブル越しに聞こえるのは、学校の話と、週末に鴨川デルタで何をしようかという相談。 芝生でおにぎりを食べるだけなのに、子どもたちにとっては大きなイベントらしい。 こうした何気ない会話が、家族 暮らしの輪郭を少しずつ濃くしていく。 昼前、買い物ついでに川へ寄る。 デルタでは、学生がギターを鳴らし、犬の散歩をする人が行き交う。 観光地でもなく、かといって完全な日常だけでもない、この不思議な距離感が左京区らしい。 私は不動産の現場で長く仕事をしてきたが、実際に暮らしているお客様からも「ここは生活と自然のバランスがちょうどいい」と、同じ言葉を何度も聞いてきた。 机上の話ではなく、住んでから実感する声だ。 午後は家で仕事をし、夕方になると再び川へ。 今度は家族全員で散歩だ。夕焼けに染まる賀茂大橋を眺めながら歩く時間は、忙しさを静かにほどいてくれる。 自然豊か 生活という言葉はよく聞くが、左京区ではそれが特別なイベントではなく、毎日の延長線にある。 専門家として付け加えるなら、こうした環境は感覚的な満足だけで終わらない。 国土交通省の公示地価データを見ても、左京区の一部エリアは安定した評価を重ねてきた。 数字を声高に語らずとも、「暮らしやすさ」が結果として資産価値上昇につながっている例を、私は何度も見ている。 夜、窓を少し開けると、川の音がかすかに届く。 今日も特別な出来事はなかった。 でも、出町柳から歩ける距離に、こんな一日があること自体が、すでに贅沢なのだと思う。 明日もまた、鴨川デルタを庭代わりに、静かで確かな時間が積み重なっていく。 ※国土交通省の公示地価データ https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_fr4_000043.html
